設立趣意書

視覚障がい者の幸せを目指して

人間は情報の約80%を視覚から得ているといわれています。従って視覚の障害は情報の障害ともいえます。限られた情報の中で、視覚障がい者が本当に求める情報にたどり着くためには、多くの労力と周りの人々の支援を得なければなりません。

福井県内でも視覚障がい者支援に携わっている団体や福祉施設、学校や行政機関があり、それぞれの立場で専門性の高い取組が行われています。しかし、それらの団体・施設・機関の横のつながりが弱く、現状では個々の取組にとどまっています。まさに、支援の有機的なつながりが求められています。

私たちは、福井県内で視覚障がい者支援を実施している関係団体・施設・機関が連携し、視覚障がい者の支援にかかわっていくシステムの構築を目指し、福井県視覚障がい者支援ネットワークを設立することとなりました。そして、この支援ネットワークを、福井県の特産である絹織物の羽二重にちなみ、「羽二重ねっと」と名付けました。そこには、専門性をもつ団体・施設・機関が連携することで、縦の糸と横の糸が交わりあい、しなやかに優しく包み込むような、視覚障がい者とその家族の生活すべてを包括的に支援するネットワークをという願いが込められています。

羽二重ねっとがすべての視覚障がい者の情報提供の糸口となり、それぞれ団体・施設・機関へつながる道しるべとなること願ってやみません。

平成二十八年一月十日
羽二重ねっと(福井県視覚障がい者支援ネットワーク)

福井県眼科医会
代表 島本史郎
福井県視能訓練士会
代表 有若由加理
社会福祉法人光道園
園長 荒木博文
社会福祉法人福井県視覚障害者福祉協会
会長 小山尊
一般財団法人村井勇松基金
代表理事 村井勝
福井県盲教育振興会
会長 金牧廣
福井県立盲学校
校長 五十嵐陽子

羽二重ねっと設立趣意書(PDF)



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